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Pioneer CDJ-2000が発表になりましたね。 [DJ / CLUB]

パイオニアの製品発表のページはこちら
http://pioneer.jp/cdj/products/cdjplayer/cdj2000.html

PCでDJするシーンも盛り上がってる中でのCDJシリーズ新機種の発表。
どれほどのマーケットがあるのかはわかりません。
ただ、CDJ-2000はもうCDの再生には目を向けていないような気がします。
新機能のジャケ写の表示って音源がCDじゃ無理でしょ?
CDじゃなくファイルを再生する方が、新機能の恩恵に授かれる点がありそうです。

ボクがDJ機材に求めるのは、しっかりした安定性。
一昨年辺りから、レコード盤への愛着と慣れ親しんだターンテーブルの感触を敢えて断ち切ってCDJでのプレイに移行したのは、まさにそこ。
もちろんアーティストやレーベル等からもらうプロモ音源がアナログの白盤ではなくファイルになってしまったことや、レーベルがアナログでリリースしなくなってきたという状況がきっかけではありました。
でも毎週使っていくうちにCDJの操作性にも慣れてきたし、その安定性が気に入ってすっかりCDJの人になってしまいました。個人的には未だにCDJプレイヤー所有してませんが(笑)

アナログレコード盤でのプレイは、振動、埃、盤面の傷などによる針飛びに悩まされることも多く、盤の保管状態が悪いと傷だらけでノイズがひどくなったりするし、常に針で削られているわけだから一回使う毎に音は劣化していきます。
バトル系DJがこぞってPC DJに移行してるのはそこなんじゃないかな?

とにかく「あ、針飛んじゃった!」っていうのは、正直プロの仕事してゴメンでは済まないところでしょ。
こっちは毎週のようにあちこちでプレイしてて、そのうちの一回ミスしたってだけの話かもしれないけど、お金出して来てくれてるお客さんに対しては「今日はちょっとミスった」では済まされない。確かにトラブルも味っていう感覚もあるかもしれない。ジェフ・ミルズだって3枚回してるうちにこんがらがってかけてる方の針上げちゃったことあるよ。しかも動きが早いもんだから、それに気付いたのが本人レコード持ち上げてからだったりする。体も既に半分後ろ向いてた。(笑)
そういう後々語って面白いミスってのはいいけど、そういうのは極稀にあって面白いんであって、1日に2回も針飛びするとかだったら萎えるでしょ。
基本的にはどの日でもどの場所でも常にちゃんとした仕事をしてみせるのがプロってもんだから。

PC DJに即座に移行しなかったのもそこ。
当初は不安定で、プレイ中にストップしたとか、インターフェースがうまく認識されなかったとかいうトラブル話をよく聞いた。家では大丈夫なのに現場ではっていうのはよくあること。
それにアナログ盤のジャケットや盤面のデザインで選んでいたレコードボックスでのブラウジング作業をアーティスト名や文字情報だけで行うのはちょっとハードルが高かった。まだCDの盤面・紙に書いた情報や、CDケースの中のページをめくる作業の方がこれまでの感覚に近いものがあった。

それがTraktor Scratch Proではジャケット画像が表示されることにもなり、ソフトの安定性も出てきて、慣れ親しんだターンテーブルもしくはCDJをインターフェースとして使用することで操作性も問題なし。しかもCDでも起こりうる読み込みエラーというトラブルから開放され、ボクの理想のプロとしての機材構成が出来上がったところでした。

でもそんなところにこのCDJ-2000の発表。
ドラスティックに動いてんな~
もうCDを使わないでいいという点はPC DJと一緒。
大きな違いは、CDJ-2000では「もうPCを持っていかなくてもいい」という点。これは大きすぎる!
PCはHDDという最大のウイークポイントを持っている。これがちょっとした刺激で破壊されてしまうことは周知のことだし、そうなってしまえば自分の頭もブラックアウト。
SSD?もちろんいいと思うけど、実際まだまだ高すぎて、十分な容量を確保しづらい。
それに大事なパソコンをあの煙草の煙やらスモークやら人の汗やらにまみれた空間に毎週のように持っていくのは忍びない…間違ってドリンクなんかちょっとかけちゃったもんなら!
CDJ-2000がハコに置かれればそんな心配からも開放されて、理想の環境が出来上がりそう。

しかもこいつ、「Serato社『Scratch LIVE』およびNative Instruments社『TRAKTOR』シリーズ、MixVibes社『CROSS』を高い精度でコントロールできる専用インターフェース(HID)を装備。コントロールディスクなしで自在に操作することができます。」ってことなので、PC DJとも共存できます。
サウンドカードも内蔵なので、オーディオインターフェースを持ち込んで自分の出番前後での煩わしい接続作業も必要ないってことだよね?PC DJ使いたかったら、パソコンとUSBケーブル繋ぐだけでいいってこと?その辺「詳細は当社WEBサイトで随時ご案内していく予定です」ってことなんではっきりわかんないけど。

ウォルフソン社製の高性能D/Aコンバーターとか、バランスドハイブリッドオペアンプ回路とかの実力は実際に聴いてみないとわかんないけど、音質の向上は期待していいんだろうなあ。

まずageHa辺りが導入するだろうから、試せる日を楽しみにしておこっと。
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とおりすがり

ところでキューヘイさんは、PCDJの時、wavですか。mp3ですか。たとえば、やる場所によって、mp3の方がフィットするとか、曲によってmp3の方が良い音でなるとか、そーゆー経験則はありますか?
by とおりすがり (2009-09-20 11:51) 

qhey

>とおりすがりさん
wav、mp3の両方とも使います。どちらかに統一するということはありません。
ただしmp3は320kbpsに限ります。

場所や曲によってmp3の方がいいと思える局面に会ったことはありません。
ただしwavの方が明らかに優れてると思ったことも特にありません。

非常にクオリティーの高いマスタリングがなされた音源もあればラフなものもあり、またそのラフさに良さがあったりもするクラブトラックにおいては、正直wavと320kbps mp3の差に神経質になるのはナンセンスというのが個人的な意見です。
by qhey (2009-09-20 22:40) 

かずき

初めてコメントさせていただきます。

自分はプロモ使用などで無い限り、未だにヴァイナルしか使っていません。どのように表現したら良いのかわかりませんが、CD-Jでは盤を操っている感覚に乏しいというかなんというか・・・。う~ん、盤の息吹を感じられないとでも言いましょうか・・・。CD-Jだとなんとなく寂しい感じがしますね。

お客さんには関係の無い、コチラ側(DJ)の都合でしかないのですが。要は慣れでしょうかね。

自分は現場にターンテーブルがなくならない限り、ヴァイナル信者で行きます!

でも、レコード盤の重さで押入れの床が抜けそうなのは死活問題です。
by かずき (2009-09-24 13:56) 

とおりすがり

コメントありがとうございました。以前にwavよりヴァイナルの方が出音が良いというような事を聞いた事あったので、同じようにmp3よりwavというスタンダードがあるのかなと思っていまして、質問させていただきました。


by とおりすがり (2009-09-24 15:23) 

qhey

>かずきさん
>とおりすがりさん
コメントありがとうございます。
共に深いテーマです。
来週辺りに、この辺に関してのボクの考えを本文にアップしようと思います。
by qhey (2009-09-25 00:06) 

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